病気・症状 事典
5.メディカル用語事典
セカンド・オピニオン
1.セカンド・オピニオンとは
セカンド・オピニオンとは、直訳すると「第二の意見」のことです。診断や治療方針について主治医以外の医師の意見、または、「意見を求める行為」をいいます。
主治医に「すべてを任せる」という従来の医師と患者の関係を越えて、複数の専門家の意見を聞くことで、患者自身が治療法を選択していくべきという考え方が背景にあります。
2.セカンド・オピニオンを利用するケース
次のような場合は、他の医師の意見を聞き、ご自身で納得して治療を選択する必要があります。
[email protected] 担当医に、診断や治療方針の説明を受けたが、不安があり悩んでいる。
?A いくつかの治療方針を提示されているが、自身では判断ができない。
?B 他に治療法はないかと考えている。
3.効 果
セカンド・オピニオンを受けることによって、次のような効果があります。
[email protected] 現在の担当医の診断や方針を確認することができます。
?A 診断や治療の妥当性を再確認することで、患者自身が納得して治療を受けることができます。
?B 担当医の提示する治療法以外の方法を知ることもあります。
4.背 景
現在、医療の進歩は目覚ましく、同じ病気でも複数の治療方法があります。また、医師や病院によって、病気に対する考え方の違いや医療技術、診療の質に差があります。専門家でさえどの治療方法を選択したら良いか、判断に困り他の医師に意見を求めることもあります。医学の知識のない患者にしてみれば一層判断は困難です。最新の医療情報を持っている専門医に相談し、最善と考えられる治療方法を患者と主治医で判断するため、「医者をかえる」のではなく、主治医との良好な関係を保ちながら、複数の医師の意見を聞くことが大切になります。
セカンド・オピニオンを利用することは、我が国では「お世話になっているお医者さんに失礼になるのでは」と思われがちですか、アメリカでは10年程前より定着し、医師が「セカンド・オピニオンをとりますか」と診察の終わりに尋ねるのは一般的となっています。
5.インフォームド・コンセントとセカンド・オピニオン
インフォームド・コンセントという考え方があります。医師の説明と患者の同意を重視することです。医師からインフォーム=説明を受けても、専門的知識のない患者や家族は、治療法を決定できなかったり、不安を抱いたりする場合があります。そんな時、知識を持っている専門医に相談し、意見を聞きたいと思うのは病気で苦しむ患者にとって当然のことです。すなわち、インフォームド・コンセントと、セカンド・オピニオンは車の両輪のような考え方なのです。
6.セカンド・オピニオンの利用方法
まず、主治医に相談し他の医師への「診療情報提供書」を作成してもらいます。これは、意見を求められた医師が、これまでの治療経過や病状の推移を把握し、適切な助言をするためです。そして、紹介先で受診し意見を求めます。
なお、セカンド・オピニオン外来を受診する場合は、「診療」ではなく「相談」になるため、健康保険給付の対象とはならず、全額自己負担となります。なお、保険医療機関を受診し保険証を提示して、一般外来での保険診療を希望する場合は、保険診療の取扱いとなります。
※ 当医院の診療科目は性病(性感染症)/泌尿器科/産科・婦人科(産婦人科)/皮膚科です。患者様やご家族のお申し出があれば、セカンド・オピニオンとして診断致します。こちらよりお問い合わせ下さい。
